令和 3年 9月 定例会(第3回) 令和3年第3回
西海市議会定例会議事日程(第4号) 令和3年9月10日(金) 午前10時
開会日程第1
市政一般質問(通告順位9番から11番まで) 令和3年度第3回
西海市議会定例会会議録 (第4号)
招集年月日 令和3年9月3日招集の場所
西海市議会議場開会(開議) 9月10日 午前10時00分 宣告(第8日)応(不応)招議員及び出席並びに
欠席議員(
凡例) ◯出席 ▲欠席 ×不
応招 ▲◯公務欠席 1 片山智弘
◯ 10 杉山誠治
◯ 2
渕瀬栄子 ◯ 11
小嶋俊樹 ◯ 3 西川勝則
◯ 12 平野直幸
◯ 4
荒木吉登 ◯ 13
渡辺督郎 ◯ 5 永田良一
◯ 14
戸浦善彦 ◯ 6
平井満洋 ◯ 15
佐嘉田敏雄 ◯ 7 打田 清
◯ 16 浅田直幸 ▲ 8 田川正毅
◯ 17 朝長隆洋
◯ 9 百岳一彦
◯ 18
宮本一昭 ◯地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名 市長
杉澤泰彦 建設課長 江口秀樹 副市長 松川久和
住宅建築課長 太田 勇
総務部長 山添秀士 教育長 渡邊久範
総務部次長 川原進一
教育次長 山口英文
総務部次長 瀬川初浩
学校教育課長 楠本正信
さいかい力創造部長 村野幸喜
社会教育課長 岩永勝彦
さいかい力創造部次長 山口 潤
観光振興班長 藤本康祐
市民環境部長 今村史朗
保健福祉部長 平尾満明
西海ブランド振興部長 辻野秀樹 建設部長 野田章則
水道部長 宮本 守
統括総合支所長 植田智子
福祉課長 林 浩之
農林課長 高見 司職務のため出席した者の職氏名 事務局長 下田昭博 書記 門崎直人 書記 岩永志保 書記 樫山祐次 午前10時00分 開議
○議長(
宮本一昭) 皆さんおはようございます。ただいまの
出席議員数は15人です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。
小嶋俊樹議員及び
渡辺督郎議員から、私事都合のため遅参する旨、連絡があっておりますので、報告します。 本日の
議事日程は、お手元に配付のとおりです。
△日程第1
一般質問
○議長(
宮本一昭) 日程第1、
市政一般質問を行います。 通告順に質問を許可します。 初めに、15番、
佐嘉田敏雄議員の質問を許可します。 なお、15番、
佐嘉田敏雄議員の
一般質問において、資料を映写しての質問を許可しておりますので、報告します。15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) 〔登壇〕おはようございます。創生会の佐嘉田でございます。8月11日よりの甚大な、記録的な大雨におきまして、西彼町でお二人の貴い人命が奪われました。心からご冥福をお祈りいたしますとともに、ご家族の皆様に心からお見舞いを申し上げます。 それでは、
一般質問に入らせていただきます。
災害対策について。 本年8月は、停滞する秋雨前線の影響で記録的な大雨となり、本市にも
大雨特別警報が発表され、市民に対し、
警戒レベルが最も高い避難情報である
緊急安全確保も発令をされました。本市でも、大雨により家屋敷地内の排水が追いつかず、
床下浸水が発生をしたほか、敷地内で崖崩れが発生をし、土砂が住宅に流れ込む被害が発生したとお聞きをしております。また、農地におきましても同様に、水を含んだ土砂が大量に流れ込み、農道や農地に大きな被害をもたらしました。 近年の
気象変動の影響により、
自然災害は激甚化、頻発化し、いつ、何が起こるか分からない状況にあります。市民の安心、安全はもとより、命を守る
生活環境整備は、行政の役割として重要な課題であるということを捉えまして、次の点についてお伺いをいたします。 住宅等に被害を受けた市民に対する支援策について、どのように市長は考えているのか、お伺いをいたします。 2点目として、農道や農地の災害のうち、国や県、市の対象外となった
農業被害に対する支援策について、どのように考えているのか、お伺いをいたします。 なお、
災害対策全般の支援策について質問をいたしておりますけれども、後ほど議長の許可を得て、
ビレッヂ西海道路陥没対策についてもお伺いをいたしますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(
宮本一昭) 答弁を求めます。
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 〔登壇〕おはようございます。今日は
一般質問3日目、最終日でございますけれども、今日も一日よろしくお願いいたします。
佐嘉田議員の1問目、
災害対策についてのご質問にお答えいたします。 まず、1点目の住宅等に被害を受けた市民に対する支援策についてのご質問ですが、被災者に対する支援策につきましては、まず、国の制度で
被災者生活再建支援法に基づいた支援がございます。しかしながら、この制度は
災害救助法の適用、もしくは全壊世帯が10世帯以上の被害が生じる等、市内で相当な被害がないと対象にはなりません。 次に、長崎県・
市町被災者生活再建支援制度という支援がございます。これは同一災害により同じような被害を受けたにもかかわらず、自治体全体としての被害の規模が小さく、前述の国の支援の対象とならない
被災世帯に対しても同様の支援を行うことができるよう、長崎県と市町が協力、連携し、国の制度の補完的な役割を担う制度を創設いたしました。 この制度は、本年7月13日に長崎県と協定書を締結し、同日施行いたしました。 支援の金額につきましては、国の制度と同額であり、2人以上の世帯の場合、住宅の
被害状況と
再建方法に応じ、25万円から300万円までの支援を受けられることとなっております。 参考までに申し上げますと、本年8月11日からの大雨による災害につきましては、半壊以上は
長崎県内の全市町がこの制度の適用となっております。また、西海市独自の
支援制度といたしまして、上記の制度に該当しないような、小災害により被害を受けた市民に対し見舞金を支給しております。これは住居の
被害状況に応じ、2万円から10万円を支給するものであります。 さらに、住宅が被災し、緊急に住居を確保する必要がある場合は、
市営住宅に
目的外使用として一時入居が可能であり、
使用許可期限は原則3箇月としています。しかしながら、被災者の
生活再建には時間を要することもあるため、やむを得ない理由がある場合は、最長1年間まで期間延長が可能としております。その間に、住宅等の復旧や修繕を行っていただき、
生活再建を図ってもらいたいと考えております。 また、住宅等に流れ込んだ土砂等の撤去につきましては、本来、個人の財産であれば、例えば保険を掛けるなど、個人での対応が基本となると考えられることから、現在のところ、西海市を含め、
県内市町には独自の
助成制度はございませんが、今後、導入した際の
財政負担や公平性などを含め、研究してまいります。 その他の支援策といたしましては、日本赤十字社から支給されました毛布や
タオル等の備蓄品を要望に応じ支給しているところであります。 今後も被災者に寄り添った支援ができるよう、柔軟に対応していきたいと考えております。 次に、2点目の農道や農地の災害のうち、国や県、市の
補助対象外となった
農業被害に対する支援策についてのご質問ですが、農道、
用排水路等の
農業用施設及び農地の被害につきましては、
国庫補助を財源とした
農地等災害復旧事業を活用した
復旧事業を行ってまいりました。 しかしながら、
農地等災害復旧事業については、
対象事業が40万円以上の事業であること、また、
農業用施設については受益者2戸以上であることなどの
採択基準があり、
採択基準を満たさない被害等については、これまで
被災農家の
自己負担による復旧が必要でありました。
後継者不足などによる経営規模の縮小を余儀なくされている農業者などにおいて、
自己負担による
被災農地の復旧については、
耕作意欲の減退を招き、新たな
耕作放棄地の発生を生む要因の一つとも考えられることから、令和元年度から
市単独事業であります
農地等整備工事費補助金制度に
農地補修のメニューを追加し、
農地等災害復旧事業の対象とならない
復旧工事についての
助成制度を創設いたしました。事業費が10万円未満となる小規模な補修については、維持管理的なものとして対象外となりますけれども、昨年度の豪雨による被害につきましても11件の申請を受理するなど、広く活用をいただいたところであります。 また、
農業用施設について、受益者2戸未満となる施設につきましては、ため池などの重要な施設もあることから、今後、管理者が不在となる施設がないよう、地域とも連携して、農地、
農業用施設の保全に努めてまいりたいと考えております。 以上で答弁とさせていただきます。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) 答弁ありがとうございます。この
災害対策の対応とか
災害支援とか、私も何度か質問をしておりますけれども、本当に難しい質問だな、対応だなとつくづく思っております。 私どもも災害や、これまた被害に遭われた方々からご相談を受けて現場に行くわけですけれども、早くしなければと、そうそう思いながらも、答弁の中にありましたようにいろんな制度があって、制約があります。そして、本来ならば、この災害に遭われた方々に寄り添って、早急に対応したいという思いは非常に強いんですけれども、そういったもどかしさを感じながら対応せざるを得ないと、そういった虚しさを感じることもありますし、そういった思いを込めて、今日は質問をしたいなと思っております。
住宅災害について答弁がありましたけれども、損壊、こういったことにはある程度の支援はあるみたいなんですが、
床下浸水、あるいはまた崖崩れ、そういったことに対しての支援策というのは非常に薄いんじゃないかなと、このように思っております。 災害に遭われた方は、近所や親戚の皆さんのお手伝いを受けながら、原状復帰に向けて取り組むというのが実は現状ではないかなと、このように思っております。台風9号、10号に対しても、また、今回の8月の大雨に対してもそうではなかったかなと、このように思います。 災害で被害に遭われた方は
泣き寝入り的要素もあります。災害の状況に応じて、県、国が連携してつくっている
市町被災者生活再建支援制度というのもあるみたいなんですけれども、これによって見舞金も支給されるようでありますし、市独自の
支援制度としての見舞金も支給ということも答弁でありました。 そういった中で、これは被害の度合いによるのかなと思うわけですけれども、
支援金プラスまた義援金という形での支給も必要じゃないかなと思います。再度、市長の考えをお伺いいたします。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 今、
佐嘉田議員が言われるとおり、今回の
災害復旧につきましては早急に対応しなければならない。しかし、そうは言いながら、いろんな縛りがあるということで、本当に私自身ももどかしさを感じております。 そして、親戚の方とか近所の方の助けを得られながら、そういった対応を地域でされているということに関しましては、本当に私も頭が下がる思いでございますし、これも何とかしなければならないという気持ちは十分持ってございます。そして今回、特に大規模な
災害箇所もございます。それは確かに民間の対応では限界を超えているんじゃないかなというようなところもございます。ここで、じゃ、どうしましょうという、そこまで踏み込んだところまでなかなか答弁はできないわけでございますけれども、ただ、何らか支援策をつくっていかなければならないというふうに思っております。 そして、今、義援金というようなことがありましたけれども、実は今回、
ふるさと納税のほうで災害に対するそういう募集というのをやっておりますが、担当のほうから詳しく説明できないですかね。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹)
災害支援寄附に関する情報でございますけれども、本市のほうで9月1日よりスタートさせております。昨日までの、9月9日までの間におきまして、合計26件の寄附をいただいております。金額といたしましては、19万1,000円となっております。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) ありがとうございます。市長もそういった思いで何らかの対策を練って、頭が痛い制度なんですけれども、先ほど言いますように、台風9号、10号、そして、今回の大雨、皆さんもご承知のように、近年の
気候変動というのは、今までに経験をしたことないような風水害、あるいはまた大雨と、こういったものが予想をされます。
激甚災害に対する対応、こういったものは、市長も、私
ども議員も同様ではないかな、支援策は急務であるという思いは同じではないかなと、このように思います。 そこで、市長にご提案をいたしますけれども、こうした近年の
気候変動による災害も見込まれます。そうした中で、
復旧工事に迅速に対応できるように、また、すぐ支援が取れるような西海市独自の
緊急対策基金、こういったものを創設するお考えはないでしょうか。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 50年に一度ということが毎年起こっております。そしてまた、その災害の規模が年々大きくなってきているんじゃないかなというような感じを持っております。 実はこれから、将来、10年、15年先に、このような災害がどんどん増えていく、規模も大きくなっていくということが考えられます。そして、西海市の財政出動がこれからどこまで膨らんでいくんだろうかというようなことも今から考えていかなければならない。そのための一定のお金が必要だという思いは同じであります。 そこを今、
佐嘉田議員から提案でございますけれども、それは本当にこれから必要だと思います。これについて一定のお金を確保していくということで、その中からどこまでできるのかということを逆算するような、そういう考え方というのが必要ではないかなというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) これは私どももそうなんです。相談される側もそうなんです。市のほうもそうと思うんですね。そしてまた、
担当部署の職員もしかりと思うんですよね。冒頭言いましたように、やっぱり災害を受けた方に寄り添って、何とかしよう、早くやりたいという思いは誰も持っていると思うんですね。ですから、こういった
緊急災害対策、独自の基金を積み立てて、そこに、これは災害の度合いによるわけですけれども、規則なり、要綱なりをつくって取組をすると、やはり私どもも、これまた行政の
担当部署の職員も現場に行って、実はこういった基金があるから、この部分についてはこれをして早く対応できるよと、そういった
体制づくりができるんじゃないかな。そうすると、職員も、これはみんなから怒られ、何をしているんだ、とぼけるなと言われながら、非常に苦慮しておるわけですよ。こういった基金を積み立ててやっていくと、職員もこの災害に対して意識が高まっていくと思うんですね。 ですから、ぜひこれをつくって、我々も、議会の皆さんもそうなんですよ。早くやりたい。でも、なかなか迅速な対応ができない、いろんな制度があってできないという形だったら、市独自のこういった基金を積み立てて、特に大雨とか甚大な災害があった場合に即対応できるような形を取っていくのが、冒頭言いましたように、市民の安心、安全、
生活環境の整備をやる、災害に対してやるという姿勢が整っていくんじゃないかなと思いますので、再度お伺いしますけれども、これは
担当職員も我々もそうなんです。だから、すぐ対応できるような、そういった財源を確保しておくというのは絶対必要と思いますけれども、再度市長の考えを。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) その備えというのは必要だと思います。ただ、基金があるからといって、それを全て充てられるかということになると、それは問題がちょっと違うと思うんですが、やはりこういう基金をつくって、それを活用していくということにつきましては、自治体としても相当な覚悟が必要だというふうに思います。 やはり活用の基準というのをしっかりしないと、Aさんの場合は該当したけど、何でうちは該当しないのかというような、非常にこの基準というのが難しくなろうかと思います。そこで、本当は公平性、そしてまた公益性、これも客観的に基準を表わせるようなものをしっかりと立てながら、その基金を活用するにしても進めていかなければならないというふうに思っておりますので、そこは本当にご理解いただきたいと思います。 そしてまた、基金の創設につきましては、
議会議員の皆様方の協力をいただければ、本当にありがたいというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) 続きまして、
農業被害の質問に移らせていただきます。書画をお願いします。 ちょっと光加減で上のほうがはっきりしないようでありますけれども、これは昨日、市長も農水副大臣と一緒に視察に行った場所です。今日の新聞にも載っておりましたけれども、大体35メートルぐらいの高さからどっと来て、新聞には90メートルとしていましたけれども、私は大体35メートルぐらいがどっと来て40メートルぐらい、これに映っているのが大体40メートルぐらいの感じです--の、これは状況であります。 続いて、これが今先ほど書画で見せました災害、土砂が流れてきたところから大体200メートル、150メートルか、そのくらいのところで作業をしている状況です。大体30センチから40センチぐらいの土砂が約200メートルぐらい上から流れてきて、田んぼにも入っておりますし、これは田の管理をするのに、車も人も行かれない状況だったため、私が急遽ユンボを借りまして作業をしているところです。 元に戻りますけれども、新聞によりますと、工事をしておりました農道、これは私は農道と思っていましたけれども、私道と書いていました。確認の意味で、これは農道ですか、私道ですか。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹) 被災をされた下にあります道路は私道でございます。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) 私道と農道とは、答弁にもありましたけれども、その支援、
復旧事業に対して全然違うわけですね。この災害を受けた地域は、土砂が流れてきて、上にも田んぼがあるわけですけれども、今、この写真に写っている方が田んぼの地主なんですね。耕作者なんですよ。それで、この方は非常に田んぼに熱心で、田百姓なんですよ。田んぼしか作っていない。今年、
コンバインの新車を買って、そして、たった今、田んぼを刈るというときにこの大雨に遭って、土砂も流れてきたと。土砂を排除してくれないとやめざるを得ないと、非常に落胆をしております。これの対応というのはどのように考えておりますか。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹) ただいまのご質問にお答えいたします。
被災箇所の下に位置します田んぼへの土砂の流出でございますけれども、先ほど市長からの答弁にもありましたけれども、土砂の取り除きに対して、事業費が40万円以上ということになりますと、
災害復旧事業の国の事業のほうへの採択ということも考えられます。また、40万円以下ということになりますと、市の
農地等整備工事費補助金の事業のほうで幾らかは
自己負担をしていただくということにはなりますけれども、市の
単独事業での土砂の取り除きというのは可能となると考えております。以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) これは
災害対象になると私は思うんですけれども、40万円ぐらいで取れるようなあれじゃないです。これは大体1反ぐらいあるんですよね。ほぼ3分の2程度をしております。この作付、今回はこういった災害に遭われて、私もやむを得んと思っているんですよ。でも、本人は残ったあれをどうにか、手刈りでもしながら下に出して、
コンバインにかけて処理しないといけないだろうという話をしております。 しかし、これは上まで行かれないんですよ。人がやっと上っていく程度。機械はもちろん行かれない。こういった状況で、災害の支援は遅くなる。これは困ったもんだなと言って、この方ともお話をしたわけですけれども、もうしようがないと、それなら、あしたからユンボを借りて、人が通る、あるいはまた資材が運搬できる、せめて
軽自動車が通るぐらいは空けないといけないだろうなと言って、昨日、ユンボを相談して、今日の夕方持ってきてもらうようにしております。雨というもんですから、早くしないといけないなと言って、あとは雨が心配なんですけれども。 そうした対応を、自分が出して、自分たちでやっているわけですよ。ですから、こういったどうしても急いでやらなければいけないというのは、市のほうも早く対応してやらないと、非常に皆さんも困っているわけですよ。これは私だからいいんですよ。私も人様にお世話になっておる、相談をされる、それならどうにかしてやらないとねと、議員さん皆そうと思うんですよ。そんな思いと思いますよ。もうどうしようもない、それなら早くやろうと言って、みんなやってやるんですよ。ですから、今回もそういった形で早く対応策を取って、そこに行かれる機械も、せめて
軽自動車ぐらい行けばなという思いでおります。 そういった形で、皆さん方も大変苦労しているわけですよ。ですから、こういったことも行政側も理解をしてもらっておかないと、やっぱり泣き目に遭います。書画は結構です。ありがとうございます。 田んぼ、畑、雨が降って緩んで、土砂がどっと流れる。40万円以下は
補助対象にならないと。下に土砂が流れたと、その分は災害があった上の人が下の分までやってくださいよという話も聞こえてきます。その方は、それならば年は取っておるし、40万円も出して田は作られない。その方は2反7畝ぐらい作っているんですよ。もう作られないと、こう言うんですよ。 ですから、40万円以上が対象ですから、40万円以下の分はもう少し対象を上げてやればいいんですよ。例えば、市が70%支援するから、
自己負担30%ぐらいは構わんたい。そのくらいのめどをはっきり示していただかないと、多分その方はやめますよ。そう言ってあるんですから。我が銭を出して、年は取って、田じゃもうけないのに、40万円も出して、もうやめる、こういった方々が今の災害で結構出てくると思うんです。こういった支援策というのはどのように考えていますか。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹) お答えいたします。
農地等災害復旧事業の国の助成をいただく事業につきましては、事業費が40万円以上ということで、そのうち、通常であれば国の補助が50%となります。それから、市のほうがその補助残の25%などとなっております。 それで、補助の対象外の分につきましては、先ほども申し上げましたけれども、西海市の
単独事業であります
農地等整備工事費補助金の制度をもって対応していただくということで考えておりまして、その中でも、業者さんにお願いをするという場合につきましては、2分の1を市が補助します。それから、自ら施工をされる場合につきましては、7割の補助等の制度を設けております。ぜひこちらのほうの活用をしていただければと考えております。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄委員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) そういった市独自の支援策があるということだったら、もう少しやっぱり災害に遭われた方には丁寧に、これは40万円以下で対象外だけれども、市単独の支援策としてこういったことがありますから、これでどうですかというふうな丁寧な説明をしていかないと、さっき言うように、その人は40万円も出して、流れた下の田の土砂まで上の人がやってくださいよと言われて、俺はどうしようかと、こういうふうに悩むんですよ。そして、もう田はやめた。2反7畝ですから、大きいんですよ。一気に2反7畝の田んぼをやめる。農家が田んぼをやめるというのは悲痛な思いなんですよ。土地はかわいいですから。その辺のこともうまく利用できるものは利用して、こういった制度がありますよというのは、やっぱりそういった方に本当にこう、これが寄り添いなんですよ。こうやってほしいなと思いますので、ひとつよろしくお願い申し上げます。 時間があまりありませんので、先ほど言いました、記録的な大雨によりまして、西彼町八木原郷のビレッヂ西海での生活道路が陥没して、その地域の人たちは生活が一変してしまいました。私から言わせますと、災害難民という状況にあるのではないかなと、このように思っております。通告はいたしておりませんけれども、ビレッヂ西海の崩落の緊急対策の質問をお許しいただきまして、質問したいと思いますけれども、議長の許可をお願いします。
○議長(
宮本一昭) 今回の大雨災害に大いに関係がございますので、その質問を許可いたします。15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) ありがとうございます。書画をお願いします。これはちょっと分かりにくいんですけれども、上の道路が県道で、県道から下に行く道が生活道路となっております、ビレッヂ西海に入る道路で、道路陥落場所がここです。これは16戸、28人の市民の方が生活をしている場所です。これが災害状況です。もう一つ、このような状況です。 市長、これは先ほど言いますように、生活道路が崩落して、16世帯、28人の市民がこの道路の陥没によって生活が寸断をされております。私は、言葉は悪いかもしれませんけれども、災害難民という状況ではないかなと、このように思っております。 市長、この緊急対応の要望も市長にも上がっているかと思いますけれども、今後、この仮設道路と崩壊、崩落しました道路の復旧、どのように考えているのか、お伺いいたします。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) この道路につきましては、仮にそのままやりますと、長期間に及ぶものだと思っております。そういう中で、この地域に暮らす皆様方におきましては、日常の生活道路として、緊急的な対応で道が確保できないかと。結局、今のあれをそっくりそのまま原状に戻すということじゃなくて、まずは車が1台ぐらい通るようなことができないかというようなことで建設課とも今協議をしておりまして、そしてまた、もしそういう緊急道路を整備するにしても、今度は、今そこで暮らしている皆さん方の土地の中を通っていかないとできないというようなこともありますので、そういうところで、まだ地域の皆さん方とのご了解というのも当然必要であると思いますので、そこは今協議しているところで、建設部のほうにちょっと振ってみますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
宮本一昭) 野田
建設部長。
◎
建設部長(野田章則) 私も現場のほうに見に行ってきました。その際に、今ちょうど写真で出ています、車が横転しておりますけど、写真でいいますと、左側の民地、こちらのほうを借地可能であれば、道路と土地の形状が違いますので、ならす必要はあるかと思いますが、車1台程度、大型土のうとか、そういうものを使って通行が可能じゃなかろうかというふうな判断は現場のほうでしております。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) 8月13日の4時ぐらいに起こっておるわけですね。もう1箇月たつんですよ。1箇月ですよ。それで、仮設の道路、これは私有地ということなんですけれども、すぐ対応して、やはり今歩いていく程度ですから、これは即、そこの自治会の皆さんと、ビレッヂ西海の皆さんと、会長も含んで、まず、土地を持っておる方と話をして、どうしても仮設の道路を造りたいからと、こういった話を何でもっと早くしなかったんですか。もう1箇月たつんですよ。その間、そこの人たちは非常に困っているんですよ。お年寄りが半分以上いるんですよ。坂道を上ったり下りたり、買物に行ったり、病院にも、大変と思うんですよ。これはなぜ遅れたのか。もう時間がありませんが、もうちょっとやりたいんですよね。簡単に、なぜ遅れたのか、その理由を。
○議長(
宮本一昭) 植田
統括総合支所長。
◎
統括総合支所長(植田智子) 現場につきましては、建設部もですけれども、西彼総合支所と、市長も副市長も確認をしております。 まず、現場の復旧につきましては、新聞等でも報道してご承知だと思うんですけれども、個人の私有地になっておりまして、そこにまず公金を投入して実施するというのは、かなり慎重に対応しないといけないということで、今研究をしているところでございます。 なお、住民の方につきましては、かなりご不便をかけておりますけれども、教育委員会のほうにつきましては、中学生がいらっしゃるということで、マイクロバスの代わりにタクシーを回したり、あと、住民の方の健康管理につきましても、何かありましたらご相談等いただくような形で、管理組合の会長の方と今お話をしているところでございます。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) ちょっと頭にきたんですけど、公金を使ってあそこはどうかと、これは市民なんですよ。そして、あそこはビレッヂ西海の皆さんの共有の公道なんですよ。公益的要素が非常に高い道路なんです。貴重な生活道路なんですよ。これに公金を使うのはどうかと迷って対応が遅くなったと、これは考えられないんですよ。同じ市民ですよ。平等、公平。そして、さっき市長も言いました。公営なんですよ。生活道路としてのみんなの公衆の道路なんですよ。私道じゃないんですよ。それをなぜ遅れるのか。これは人道問題でもあるんですよ。これはやっぱり情けない。私は市の対応に対して、非常に悲しい。 今日、ビレッヂ西海の皆さん方も来てあります。市長が何とか早くしてくれると言われないかなと思っていらっしゃると思うんですよ。 それで、とにかく早く、例えばこの大雨です。記録的な大雨。例えば、8月の大雨緊急
激甚災害地区で西海市独自が指定をして、そして、まず仮設道路をやる。そして、時を見て、住民がまず生活道路としてやって、後には市道に変更する。こういった手順の体制をつくっていくことが行政の役目じゃないですか。そこに生活しておられる方は大変なんですよ。こういった思いを、やっぱり口だけじゃなく、寄り添って寄り添ってと言うんですけど、もう少し真剣に対応していかなきゃ困るんです。問題ないんですよ。こういったところに市の財源を使ってどうしようかなと悩んでいるなんて、そんな場合じゃないんですよ。その辺のところ、もう少し市長も考えてもらいたいと思います。 我々議会も、これには一生懸命取り組んでいこう、どうにかしようという思いで皆さん方も思っております。何らかの形で出るんじゃないかなと、このように思っております。 私も資料をもらいました。会長さんから、
一般質問の中で取り上げてもらえませんかという話が来まして、時間があまりなかったんですけど、お伺いして資料をもらいました。これは旧西彼町時代に何回も市道申請をお願いしております。どうだこうだと言って却下をされている。合併をして、山下市長時代にもご相談をして、山下市長もこのビレッヂ西海の方々と懇談をしているみたい。 そして、市道の認定申請について、山下市長の回答によりますと、無届け開発については、開発業者が既に倒産をしているため、現在は住民の共同管理となっているが、現住民にその責任を果たすことは適当でない。道路の勾配がどうのこうのと言って却下されておるみたいです。これに対して、道路の勾配については、西海市道路認定基準に制約がないため、これを却下の理由にはできないと、このように回答している。そして、ビレッヂ西海の皆さんは喜んで、やっと思いがかなったと。ところが、改選がありまして、田中市政になりました。そしたら一向に進まない。こういった状況なんです。そういった流れがあるわけです。
杉澤市長にも要望が来ていると思うんですね。市長、それはどのように考えますか。今の流れをくんだ--これは言っておきますけど、山下市長の人間性が出ているんですよ。先ほど言いました、これは生活道路です。みんなの公益的道路です。市民であるという平等、公平、人道、この思いが山下市長の思いだったろうと。だから、これはやらなければいけないということになって、ああいった回答があっているのかなと、このように思います。 市長も非常に人情の熱い、心の優しい方ですので、その辺をぜひ、ビレッヂ西海自治会の代表の皆さんもお見えでありますので、そういったお考えをお伺いしたいと思います。
○議長(
宮本一昭) 松川副市長。
◎副市長(松川久和) ビレッヂ西海の状況につきましては、住民の方が大変ご苦労されているということは、私も現地に参りまして、十分感じております。先ほど、この案件が各関係からも非常に難しいというところは、これは私道ということで、過去も市道への認定を地元の方が何回も要望されてきましたが、所有権の問題とかいろんな形で、難しいところは解決されずに今日に至っているというふうに認識しております。 緊急の対応のことでございます。これは私どもも、市のほうで何とか応急の工事ができないかということも内部で検討してまいりました。そうした中で、例えば、大型土のうを置く、その後の管理責任または、そこで事故が起きた場合の問題とか、いろんなことが懸念されるわけですが、ここはまず、地域住民の方の生活を何とか確保するという視点から、設置したものについての、例えば所有権を、市道認定されるまでは地元の方に譲渡させていただくとか、いろんな方法を考えながら、地元に寄り添った対応を早急にしなければいけないというふうに市長も、私も考えているところでございます。 ここは、これまで本当に地域の方々とは何回かそういうお話を、支所長、統括支所長、また
建設部長とかがさせていただいていますが、もう1箇月近くもたっているというご指摘でございます。できるだけ早期に対応できるように、地元の方と話合いを進めてまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) ありがとうございます。約束事ですから、今日でもいいんですよ。じきにお話をして、まず、避難道路、そして、状況を見ながら、私道から市道に変えると、こういった手続を早急にやっていただきたいと、これは強く要望いたします。 先ほどちょっと言いましたけれども、私ども議長をはじめ議会全員が、これは何とかしなければという気持ちは一致しております。何らかの議会からの対応、対策と、こういったもの、意見書あたりが出るかな、このように考えておりますけれども、ひとつよろしくお願いをしておきます。 最後にもう一点、大串の市道の土砂災害、これは松本博之さんかな、長崎ソフトのところが120メートルぐらい、これは新聞にも載りました。その方は山道を30分もかけながら通っている。夜遅くなると危ないので、親戚宅に相談になりながら生活をしているという状況です。これも、せめて
軽自動車の通るぐらいはぱっとできるはずなんですよ。これも早急に復旧をして、そういった災害に見舞われている皆様方の安心、安全を早急に取っていただきたいということをお願いいたしまして、私の
一般質問を終わります。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 副市長のほうから、仮設道路につきまして答弁がありましたけれども、もう本当に1箇月になります。とにかく車が1台通れるようなことですけれども、早急にこれもやろうという気持ちはありますので、そのためにはビレッヂ西海の皆さん方の民有地の、そこはまた横切らなければならないというような状況もありますので、その点を解決できれば早急に対応していきたいと思っておりますので、ご理解いただきたいというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 15番、
佐嘉田敏雄議員。
◆15番(
佐嘉田敏雄) ありがとうございます。これで終わります。よろしくお願いします。
○議長(
宮本一昭) これで
佐嘉田敏雄議員の
一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。11時10分まで。 午前11時00分 休憩 午前11時10分 再開
○議長(
宮本一昭) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、14番、戸浦善彦議員の質問を許可します。なお、14番、
戸浦善彦議員の
一般質問において、資料を映写しての質問を許可しておりますので、報告いたします。14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) 〔登壇〕おはようございます。
一般質問最終日、2番目です。市民の声を代弁し、そしてまた、新・眞濤の会も代表して質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 質問に入る前に、このたびの8月11日から降り続いた記録的な豪雨災害で、西海市西彼町で2人の貴い命が失われました。この場を借りて、謹んでご冥福を祈りたいと思います。そしてまた、道路崩壊、農地崩壊、いろんなことで災害に遭われて、今なお解決の糸が見えずに不安を抱いている市民の皆様に対し、お見舞いを申し上げたいと思います。 では、質問に入りたいと思います。 地域に寄り添い、地域とともに歩む行政についてという項目で、6つ質問したいと思います。 1つ目、行政区長等を通じて提出される各地区からの要望並びに情報提供なりお願い、いろいろ市民から行政の対応が遅いと不満の声を耳にします。要望内容は主に道路関係が多く、また、昨今の災害対応等もあり、事務処理の負担が関係部署の建設課や同じく農林課などに偏在していると思われることや、現在の総合支所の人員体制や予算では総合支所自身で完結できる案件は決して多くないと思われることから、本庁の人員不足、業務量に見合う体制の未整備、総合支所の機能が十分ではないことなどが、冒頭の不満の声の要因になっているのではないかと推察します。 そこで、常勤、非常勤や直営、委託など、任命や実施の方法を問わず、総合支所への人員配置と、自らの権限で直接的に執行できる予算配分の増額等により、緊急度の高い要望への迅速な対応、ひいては市民満足度の向上につながる体制整備、併せて本庁と総合支所間の要望対応に関わる業務負担の平準化が検討できないか、市長の考えを伺いたいと思います。 2番、急傾斜地崩壊対策事業の
採択基準について、県事業で施工する場合は、急傾斜地の高さが10メートル以上で、人家がおおむね10戸以上、市事業で施工する場合は、急傾斜地の高さが5メートル以上で、人家がおおむね5戸以上となっているが、毎年のように発生し、激甚化している災害状況を踏まえ、県事業における
採択基準の緩和の要望及び市事業における
採択基準の緩和の検討ができないか伺う。 3つ目、今回の災害でもですけど、個人等の住宅やその敷地に多くの被害があったようです。その復旧の資金を無利子で融資する制度の創設を検討できないかと声があります。そのことで何かないか伺いたいと思います。 4つ目、第2次西海市総合計画にも明示されています国道202号線小迎交差点から川内木場橋までの区間における道路改良工事の進捗状況について伺いたいと思います。 5番目、市職員や教職員が市民の信用と信頼を得るには、西海市に居住するのが第一と考えます。特にこういう災害時、必要になってくると思いますが、そこで、市役所区職員と教職員の市外在住者の数の割合と人数、それについて市長及び教育長の見解を伺いたいと思います。 6番目に、市民サービスの向上には、民間事業者との連携が不可欠と考えます。現在、西海市と日本郵便株式会社の包括連携協定締結に向けた準備が進んでいると聞いておりますが、その進捗状況と今後の取組方針について伺いたいと思います。 答弁によりましては、再質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
宮本一昭) 答弁を求めます。
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 〔登壇〕戸浦議員の1問目、地域に寄り添い、地域とともに歩む行政についてのご質問にお答えいたします。 まず、1点目の総合支所の人員配置と予算配分の増額による本庁と総合支所間の要望対応に係る業務負担の平準化が検討できないか伺うとのご質問ですが、行政区長を通じて各行政区から提出される要望書につきましては、総務課が窓口となり一括して受付を行い、受付後、回答期限を1箇月と設定し、所管課が回答を作成しております。 昨年度は122件の要望を受けたところでありますが、毎年、道路補修などについて多くの要望を受けていることから、対応する部署についても特定の部署に偏在しているところであります。 議員ご指摘の、本庁と総合支所間の要望対応に係る業務負担の平準化につきましては、まず人員面につきましては、それぞれの地域における緊急を要する事項について迅速な対応を行うため、平成24年度から各総合支所に地域支援員を2名配置し、道路の路面及び路肩等の補修や、側溝の清掃、除草作業など管理業務を行っております。 また、予算面につきましては、旧町単位で早急に対応すべき修繕等の予算として、平成22年度から総務課と各総合支所にそれぞれ100万円であったものを、平成30年度からは各200万円、合計1,000万円としたほか、さらに令和元年度からは除草作業のための委託料を各総合支所へ100万円、計500万円とし、合計で1,500万円に大幅に増額しております。 このように、総合支所においても、人員の配置や予算の増額により、各地域における早急に対応すべき修繕等につきましては対応しているところでありますが、要望内容によっては、すぐに対応できないものがあり、また、人員と予算も限られていることから、緊急を要する事項を優先して対応しておりますので、何とぞご理解いただきたいと存じます。 次に、2点目の急傾斜地崩壊対策事業
採択基準の緩和とのご質問ですが、この事業は国が定める急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律をもとに、施行令や規則、要領などにより定められた採択要件で実施しております。 現在の採択要件は、県が事業主体で実施する場合は、斜面の勾配が30度以上、斜面の高さが10メートル以上、被災のおそれのある人家がおおむね10戸以上の自然斜面となっております。 また、県費補助急傾斜事業を活用し、市が実施する場合は勾配が30度以上、高さが5メートル以上、人家がおおむね5戸以上の自然斜面となっております。これの採択要件をさらに緩和するための国、県への要望については、他の自治体と連携して検討してまいります。また、市単独により、事業を実施する場合は、公共性かつ公平性、客観性を保つ新たな要件を制定しなければならないことから厳しい面もありますが、今回の被災状況を見ますと、何かしらの支援が必要であると考えております。 次に、3点目の復旧資金を無利子で融資する制度の創設を検討できないかとのご質問ですが、被災者に対する融資につきましては、国の制度であります災害弔慰金の支給等に関する法律の規定に準拠し、西海市で定めております西海市災害弔慰金の支給等に関する条例に基づいた支援がございます。貸付けの金額につきましては、被害の状況等により、150万円から350万円まで無利子となっております。しかしながら、この制度は、市内で全壊世帯が5世帯以上生じる、もしくは県内において、
災害救助法の適用市町が1市町以上ある場合等、市内もしくは県内で相当な被害がないと対象にはなりません。 今回の8月11日からの大雨による災害につきましては、雲仙市と南島原市の2つの市が適用を受けておりますので、この貸付制度の対象となっております。 国の制度に適用されないような災害時には、県と市、町で創設した被災者
生活再建支援制度の制度や、西海市独自の見舞金制度のような支給制度がございますが、西海市を初め、県内、市、町独自の貸付制度はございませんので、民間金融機関の融資を受けた場合の利子補給の導入について検討してまいりたいと思います。 次に、4点目の国道202号線改良工事の進捗についてとのご質問ですが、この改良工事につきましては、議員ご承知のとおり、平成26年度から皆割石工区として、全体延長760メートルで計画され、平成31年度までに230メートルが完成しておりますが、現在のところ事業休止となっております。この事業休止の理由として、相続関係により用地買収が困難になったことを県より説明を受けております。 市といたしましては、同工区のうち、最優先区間の改善が図られ、一定の効果が得られたものと考えておりますので、残りの区間の整備につきまして、県と連携を図ってまいりたいと考えております。 次に、5点目の市役所職員と教職員の市外在住者の割合と人数、それについての見解を伺うとのご質問ですが、市外から通勤している市職員につきましては、現在、正規任用の職員364人中62人で、市外居住割合は17.03%となっております。 また、市内小・中学校に勤務する教職員につきましては、現在247人中98人で、市外居住割合は39.67%となっており、合わせますと611人中160人で、市外居住者は26.18%となっております。 住居の自由については、日本国憲法第22条により保障されており、職員の市外居住につきましても、それぞれの事情があってのことであると認識しております。 しかしながら、私も議員と同様に、職員は、市内に居住し、地域活動への参加や協働によるまちづくりの推進を行っていくことが重要であると考えております。そのため、職員採用試験、募集時には、試験、案内において、市内居住を推奨し、面接の折にも必ず確認を行っております。また、現在、市外に居住している職員に対しても、市外に居住しなければならない、そういう事情が終了しましたら、市内に居住するように求めておりますので、ご理解お願いいたします。 なお、5点目につきましては、教育長からも答弁させていただきます。 次に、6点目の、日本郵便株式会社との包括連携協定締結に向けた進捗状況についてのご質問ですが、包括連携協定とは、福祉、環境、防災、まちづくりなど、地域が抱えている様々な課題に対して、自治体と民間企業等が双方の強みを生かして、課題解決に向けて連携していく取組のことであり、日本郵便株式会社から包括連携協定の締結についての提案を本年5月28日に受け、その後、協議を行い、現在、締結に向け、協定内容の確認作業等を実施しているところです。協定締結の時期につきましては、令和3年10月を目標に協議を進めており、協定締結後は、日本郵便株式会社のノウハウやネットワークを活用させていただき、子どもや高齢者など、地域の見守り活動への協力や市政情報の発信への協力など、相互の連携をさらに強化し、西海市の活性化の効果的な市民サービスの向上を目指していきたいと考えております。 以上で答弁とさせていただきます。
○議長(
宮本一昭) 渡辺教育長。
◎教育長(渡邊久範) 〔登壇〕戸浦議員の1問目の5点目、教職員の市外在住者の割合と人数、それについての見解についてお答えします。 先ほどの市長答弁にもあったとおり、令和3年度の本市小・中学校に勤務する県費負担教職員247名のうち、市外に居住する教職員は98名であり、全体の39.7%に当たります。県費負担教職員は、県全体で勤務地異動の可能性がありますが、正式採用となった際には、将来にわたって生活の基盤とする市町を主たる勤務地として選択するようになっており、その後の異動については、この主たる勤務地を基にしながら決まる仕組みになっております。 西海市を主たる勤務地としている教職員は少なく、現在、本市に勤務する教職員の中で、西海市を主たる勤務地としている教職員は全体の36.1%に当たります。また、教職員の居住地については、勤務する学校の所在地に住まなければならないという規定はなく、それぞれの教職員のそれぞれの家庭の事情等を含め総合的な判断で居住地が決定されているというのが実情です。 議員ご指摘の地域に寄り添い、地域とともに歩むことについては、西海市教育委員会としても、学校づくりにおいて大変重要な視点であると考えております。実際、市内全ての学校において、学校経営の柱の一つに掲げられており、その実現のための取組を進めているところです。 具体的には、各学校に地域の方と協力、協働する様々な行事や催しがございます。コロナ禍以前の状況ではありますが、居住地に関わらず職員が積極的に参加していると聞いております。また、教育委員会の取組としましては、市外出身者や市外居住の教職員にも本市についての理解を深め、ふるさとの特色やよさを生かした教育を展開したり、将来の西海市を担う人材づくりが確実に進むために力を発揮できるよう、今年度初めて、教職員を対象とした西海学研修の取組を実施いたしました。西彼杵半島猪垣基点や横瀬の南蛮船来航の地などについて学んだ参加者からは、西海市の魅力を実感したとの声が聞かれました。 教育委員会としましては、今後も教職員の居住地に関わらず、本市の児童・生徒の教育に情熱を注いで取り組む教職員と学校を支えるとともに、市民から信頼される学校づくりが推進されるよう努めてまいります。 以上で私の答弁とさせていただきます。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) 中身によりましては前向きなご回答もありました。でも、なかなか難しいこともありますので、再度質問をさせていただきたいと思います。 まず、ちょっと事例を紹介させていただければと思います。書画お願いします。 これはちょっと場所は特定しません。原課のほうもご存じですし、西海町としておきましょう。これは今回の大雨じゃなくて、5月末、6月頭の大雨で、ちょっと見にくいですけど、ここは市道です。この下に民家が2軒あります。右側のほうの山から落石がありました。ちょっと見にくいですけど、見上げたらこういう石がごろごろ見えて、ちょっと危険な箇所だなというのが察されます。書画消していいです。 実はこれは私に連絡が来たのは6月18日です。その市民の方は6月1日か2日には電話をしております。夜中、雨とともに大きな音と落石があったと。もう一つも落ちているんですけど、市道を越して畑か民地のほうに落ちていました。それをもちろん支所のほうには連絡をして、支所のほうももちろん原課のほうに連絡したというところで、なかなか回答とか返答がなく、不安になった市民が私--もちろん皆さん議員はそうですけど、行政が動かないときにしか来ないからですね。連絡がありました。 その際にも、電話の方--特定は、私は知らないですけど、やはりどうにかしてほしいといったときに、何戸あるんですかという会話でしょう。2戸ということを言ったら、2戸はですねという、いろんな要件、治山の要件でも5戸というのがあるし、そういうちょっと冷たい対応だったと、後から私は聞きました。 この石はその後、6月の終わりには撤収していただいたんですけど、先ほどの同僚議員の
一般質問の中にもありましたように、その寄り添い方がいかがなものかなと思いながら、ほかにも業務がいろいろとあるとは思うんですよね。そこが支所としては連絡するのが、今、それが仕事でしょう。でも、原課のほうはなかなか行けないとか、行かなかったとかという事例があって、やっぱりすぐ現場に行ってほしいんですよね。どのくらいの石かというのを写真で見てどう思ったか知りませんけど、やっぱり現場、今、来られている今回のビレッヂ西海の方たちも一緒ですけど、まず連絡があったら行ってください。どなたでも結構ですけど、そこら辺どうですか。
○議長(
宮本一昭) 植田
統括総合支所長。
◎
統括総合支所長(植田智子) 先ほどの件にお答えいたします。 戸浦議員のご指摘のあった箇所につきましては西海総合支所のほうから報告があっております。おっしゃられたとおり、6月1日に地域の方から、総合支所のほうに連絡があって、その際、支所の職員が出向いたということでした。その際にすぐ撤去ができればよかったんですけども、写真では分からなかったんですけど、石がかなりちょっと大きくて、そういう機材を入れないと難しいということと、あと市道であったということで、一応建設課のほうと連携を図って、応急処置としてコーンを置いたり、ちょっと安全確保したというふうに連絡を受けております。 その後に、建設課のほうとも連携をして6月末に撤去したということで、崖地については治山治水事業ということで農林課のほうのちょっと事業ができないかということで、農林課のほうから住民の方に説明があったというふうに伺っております。 連絡が遅くなった件につきましては、総合支所としてはやはり担当課のほうにおつなぎをしたということで、ちょっとそこで止まっていたという状況もあって、丁寧な対応ができてなかったのではないかという反省もあっております。今後はやはりそれぞれ連携をし合いながら、そういった連絡漏れがないようにということで対応していきたいというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) いやいや、今、コーンを置いていると言うけど、18日、私が行ったときはコーンも置いていなかったんですよ。1日か2日に行ったというのは、私も後からその18日に確認していますけど、コーンも置いていない野ざらしであったと。ですから、ちょっと、平成29年3月に策定している第3次西海市行政改革大綱ですか。この中を読み解くと、はじめにという中身で、ちょっと中身、全部は省きますけど、中ほどのところ、どこから読むかな。「現在、我が国においては、人口減少、少子・高齢化の進行により、社会全体が「縮小局面」を迎えることが危惧されており、本市においては、将来にわたって持続的に発展していくために「第2次西海市総合計画基本構想」の基本テーマである「活躍のまち さいかい」の実現のため、市民、市内産業、地域および他の自治体との相互連携を図りつつ、効率的かつ市民に身近な行政運営に努める「みんなでつくるさいかい」をまちづくりの基本姿勢としています。そのためには、職員一人ひとりが常に「市民が求めていることは何か」、「市民のために、より良いサービスが提供できないか」ということを考えながら、事務事業の抜本的な見直しや事業の重点化による」云々かんぬんと書いているんですよ、ご存じでしょうけど。 そういう中で、やはりその電話の対応とか、現場に原課が行けなかった。行けなかったら、例えば支所の方で、こういう状況です、ちょっと待っていてもらえませんかとか、何かそこら辺の助け合いはできないですか。
○議長(
宮本一昭) 植田
統括総合支所長。
◎
統括総合支所長(植田智子) コーンの未設置につきましてはすみません。私もちょっと確認ができていなくて、報告を受けただけでしたのでちょっと遅くなったのかもしれません。おわび申し上げます。先ほど議員が言われた住民への対応につきまして、やはり先ほども申しましたとおり、やはり総合支所としては現場に出向いて、ちょっと担当課につないだというだけで、そこで終わってしまったという反省がございます。やはりきちんとフォローをしていきたいというふうに思っておりますけれども、総合支所につきましては連絡を受けたら必ず現場には出向くようには確実にしております。 また、その後、担当課のほうとの協議になるんですけれども、そういった中でやはり住民が思っているよりもちょっと対応が遅かったりするという反省はあると思います。またそういった説明が不足しているというのもご指摘を受けましたので、今後そういったところがないように、実施をしていきたいというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) ぜひお願いします。そしてまた、私はハザードマップも見たんですけど、残念ながらそこに載っていないんですよね。ですから、そういったいろんな危険なところだよというのを今後ちょっと協議していただければ、その方も少しは心が落ち着くかなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いします。今回の大雨災害のときにはなかったということで私も電話を入れて聞いておりますけど、やはり、どこが、誰がじゃなくて、西海市に電話しているわけですから、どなたかその答えをせめて二、三日内のうちにはしていただくような形、行政区からの要望もしかりですけど、出したら出しっ放しじゃなくて、1箇月という回答が少し早くはなってきているんですけども、施工についても迅速にお願いしたいと思います。 そしてもう一つ、ちょっと書画よろしいでしょうか。 これは7月、どこでも草刈りを地区でされます。あえてちょっと大瀬戸としておきますけど、草刈りをしました。ただ、このネットの先に不法投棄が発見された。私は1週間後ぐらいの日曜日に連絡があって、これは18日に撮りに行ったんですけど、不法投棄でその字図を確認したら西海市でもあって、農道ではあるけど市の道でもあるし、不法投棄は環境ですか。処理していただけるということで、市民も安心していたんですけど、ここは縦割り行政でしょう。農道は農林課が管理するから、フェンスの外の西海市の土地も農林課でやってくれということのやり取りがあって、これもしばらく2週間ぐらいやったかな、回収に時間がかかったと言いますけど、こんなもんなんでしょうかね。部長はおりますが、市民環境部はいないですか。
○議長(
宮本一昭) 今村
市民環境部長。
◎
市民環境部長(今村史朗) 草を刈った後の草をそのまましているのか、どなたが不法投棄、その他のごみを不法投棄されたのかという、この場所は一度、担当課のほうで確認をしに行ったことを記憶しておりますが、基本的にそのごみを片づける方は誰かとなった場合に、その土地の所有者というふうなことの規定がございます。ここの場所が農道だというふうなことのようですので、市のほうが最終的に片づけをしなければならなかったというような事情がございます。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) いや、最初の私の質問がおかしかったかもしれません。すみません。作業員もいるから環境のほうで撤収しましょうということで、草はないんですけど、その不法投棄のごみがあったと。そして、一応警察も確認をするということで少し時間かかったんですけど、それ以降ちょっと回収がないからおかしいなと市民がいろいろ言ってきて、確認したら、それは農林課に振ったっていうから、ただそういう問題なんですけど、これが縦割りなのかと。
○議長(
宮本一昭) 今村
市民環境部長。
◎
市民環境部長(今村史朗) すみません、農林課に振ったかどうかというところまで私も承知をしておりませんで、ただ不法投棄に関することに関しましては、環境政策課が
担当部署であるということは間違いございません。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) そういう事例を聞きながら、何かそこら辺のコミュニティというか、会話が何か少し欠けているなと私は感じていたところであります。 昨今、やはり人口減少が進み、少子高齢化と経済の低成長が続く中、税収の減とか社会保障の増、公共施設の老朽化への対応など、自治体の財政状況は年々厳しさを増しています。市民ニーズの多様化、複雑化が進んだことで、国が示す画一的な政策事業や社会資本主義整備で市民の満足を得られる時代は終わりを告げ、それぞれの地域や住民一人一人の価値観、期待に寄り添った自治体運営が求められるようになっていると思います。 さらには近年頻発する異常気象による災害への対応、そしてまた、昨年からの猛威を振るう新型コロナウイルス感染症と闘いながら、市民の安心、安全な暮らしを守るための新たな業務が発生し、これまでに経験したことのない領域での活動を余儀なくされていることが増えてきていると思います。こうした背景から、自治体組織や職員に求められる役割や能力も複雑化し高度化していますが、職員の定数が削減されて組織が硬直化する中で、職員のマンパワーが足りない、組織マネジメントがうまくいかないといった課題を多くの自治体も抱えていると思います。まさに八方塞がりの自治体運営ですが、私たちはこれを投げ出すわけにもいきません。市長、どうしたらいいと考えますか。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) おっしゃるとおり、人口は減少していく。そして、それに対しまして当然組織の定数管理というのも問題になってくる。しかし自治体としての面積は変わらない。これで非常に厳しい状況、しかしながら、その中で、自治体の運営をやっていかなければならないという非常に相反するような状況の中で組織を回していかなければならないというような状況があります。 そういう中でマンパワーが足りなくなってくるというのは、これからもうどこの自治体でもそうだろうというふうに思います。そして先ほど質問の中で、課がまたぐときに、横の組織の連携が、スピード感がないというようなご指摘がありました。道路でも草刈りでも、これからの西海市の市民のいろんな身近な政策でありますけれども、これが一つの課で完結するものよりも、これが各課にまたがっていくというような、そういうこの事案というのが非常に多くなってくるというふうに思っております。 その中で、これからマンパワーが不足する中で、どうやって組織を立て直していくかということになりますと、やはり組織の編成という問題では非常に厳しいものがあろうかと思います。これは各課をまたがってそういうものが多くなる中で、やはり今ご指摘いただきました各課をまたいだ中で、その後のスピード感の問題だろうと思いますので、これは情報を共有ができる、これもちゃんと構築していかなければならないというふうに思っておりますので、そういう面で進めていきたいというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) ありがとうございます。いろんな計画できれいにやりましょうとか、組織的にはどうのときれいごとの文句は書かれているんですけど、現実はそういう細かいことかもしれません。でも先ほどの落石でも、そこに市民が2戸かもしれないけど、いるんですよ。その人に寄り添えば、もしかしたら通るとき、歩いているとき、車に乗っているときとか、いろんなことに寄り添ってください。例えば今回の
一般質問でも、新しいICTを利用した部署をどうかというような提案もございましたが、逆にこの現状を見たときに、私の記憶でも、死亡災害も出た災害というのは、やはり今回初めてでしょう。 例えば、そういった
災害対策課、今、道路であれば建設課が担うじゃないですか。農林関係は農地が係るけど、例えばその課をつくって横串のその専門職たちが、今回は時限的に、例えば西海市地域防災計画の中には、3年以内には復旧するようにしなさいというイメージしているので、3年間はこうやってつくってやるよと--今はワクチンのほうがそうじゃないですか。 そういった形で、新しいこともいいかもしれないけど、今いるメンバーで、そしてまた、例えば成果が上がらない部署は整理整頓しながらやるっていうのも考えていくべきじゃないかなと思いますけど、市長どうお考えですか。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 前日の
一般質問の中で、これからICT等の活用というのが必要になってくるというような答弁を申し上げたところでございますけども、それと加えまして、これまでそれにもどうしてもついていけない、そういう高齢者に対しては、ちゃんとした対応を取っていきたいという答弁も併せてさせていただいております。 やはりマンパワーはこれからもどんどん少なくなるということは、じゃ、限られた人員の中で最適化というのは図っていかなければならない。本来は、もう少し簡素化できるんじゃないかというようなところも考えていかなければならない。そういう面で、やはりこれからの情報技術等の、DX等のこれは必要だということでありまして、そちらばっかり傾注するというふうなことでは決してありません。DXにつきましても最終目標は、一人も取り残さないというのが最終目的であります。だから議員ご指摘のように、目的は市民の皆様の一人一人までいかに届いていくかというのが、これが目的でありますので、そういう中でしっかりと、バランス取りながらやっていかなければならないというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) ありがとうございます。私もその一人一人を取り残さない、前回の定例会で閉会の挨拶に市長も言われた言葉を言っていただきまして、ぜひお願いしたいと思います。 続いて、物理的な問題もあるんでしょうけど、行財政集中改革プランの中の中間報告の中の20ページに、行政ニーズに即応した組織機構の編成の欄があります。庁舎及び総合支所の在り方として本庁機能の合理化、本庁機能の在り方。「現在、本庁機能は、分庁方式により庁舎を分散して設置している。そのため市民の利便性や業務の連絡調整の効率が悪い。本庁舎や別館の在り方について検討が必要である。そのため市民の利便向上のため、窓口機能を集約することなどを検討する。また、業務の連絡調整の効率化のため本庁機能の在り方について検討を行う」とか、いろいろ書いていますが、このことは検討されているんでしょうか。
○議長(
宮本一昭) 川原
総務部次長。
◎
総務部次長(川原進一) ただいまの件についてお答えいたします。 第3次の西海市行政改革大綱のお話ですけども、この行政改革大綱につきましては、今年度までの--令和3年度までの計画となっておりまして、来年度から5年間の第4次西海市行政改革大綱というのが、今、策定をしているところでございます。 そういった中で、これまではどちらかといいますと総合支所の機能を本庁に集約するというような考え方できておりますが、杉澤市政、市民に寄り添うという中で、これまで合併によって相当人員の削減もする中で、総合支所の機能を本庁に集約しながら、人員を減らしてきたというところがありますけど、実際やっていく中で市民の方の満足度がどうかという部分について検討した中で、総合支所の機能をいかにして充実をさせていくかというふうな政策的な方向転換も指示を受けておりますので、そういったところで行革大綱については見直しを今図っている状況でございますので、そういうことでご理解をいただきたいと思っております。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) 時間も残り僅かにもなってきたのであれですが、やはり結局そのICTをするにしても人、今の組織でパソコンに向かってやっているのも人、窓口に来た市民に対応してちょっと対応がどうかと言われる苦情もある。電話の対応でも名を名のらなかったり。 例えば、この前ちょっと波佐見町役場に行く時間があったので行ってまいって、昔ちょっといろいろ一緒に仕事した関係もあって、町長ともお会いさせてもらったんですけど、波佐見町は玄関に入ったらピンポンとチャイムが鳴るんですよと言うんですよ。商売人をされているもんですから、音が鳴るようです。そしたら、職員がぱっと玄関のほうを向くと。やっぱりそれがサービスよねと言って一生懸命しゃべっていましたけど、本当、電話一つ、応対一つ、窓口業務は大変だと思うんですけど、そこは顔になってきますので、これからの自治体に求められているのは、対話ができる自治体じゃないかなと思うんですよ。そこら辺どうお考えになりますか。総務課でもいいですよ。
○議長(
宮本一昭) 山添
総務部長。
◎
総務部長(山添秀士) 当然今、戸浦委員が言われたように、自治体は対話できるようにならなければいけないとは思っています。当然その仕事も先ほど来から言っていますように、市民からの連絡とかそういうものについては、タイムリーな仕事をしなければならないと、私も常日頃から思っております。ですので、私たちができるのはサービス業でありますので、できるだけその連絡を受けたら早めに、できる、できないにしろ回答を出してやって、市民の方に安心していただくというのが一番重要じゃないかなと思っています。そういうのを信条に私もこれまで仕事をやってきた経緯もありますので、今後はそのようなことを徹底しまして、対話ができるといいますか、市民に寄り添った形の行政であるような形で努めてまいりたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) 書画お願いします。 先ほどの
一般質問の同僚議員と同じく、西彼町の当該ビレッヂ西海を8月19日の撮影の分です。 崩落した下を見たら、これは防火水槽、水利--ここは市の水道がないんですもんね。ただ水のタンクがありました。際まで来ています。ちょっと蓋のところまで木が覆いかぶさっている状態で見えないかもしれないですけど、それを支所のほうとか、担当のところに聞いたら、ちょっとまだ確認がされてないと。支所のその方はやっぱり現場にも行っていないと。やはり13日発生して、これは19日ですけど、確認--もし何かあったときは道がないんですから、どうやってポンプを持っていくか。先ほど同僚議員の質問では早急にということですけど、その辺の防災の面での対応はどう考えているんですか。書画いいです。
○議長(
宮本一昭) 山添
総務部長。
◎
総務部長(山添秀士) 火事等の場合につきましては、地元の分団とも協議しまして、現在、火事が発生した場合に可搬式ポンプをそちらのほうに移動して防火水槽を使えるということで報告を受けておりますので、緊急時の場合はそういった形で対応できるというふうには認識しております。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) ですから19日までちょっと確認が行けていなかった分はどう思いますか。そしたら、13日発生して、道路のほうとかは関係の部署は何人か行かれているとそのときは聞いたんですけど、防災のほうの人は防災の面ではちょっと動いていなかったみたいですよ。
○議長(
宮本一昭) 山添
総務部長。
◎
総務部長(山添秀士) 防災といいますと、防災基地対策課のことでありましたら、防災基地対策課のほうは
災害対策の本部であります。ですので、防災対策課の職員が直接動いて回るということはなかなか避けたいというものがあります。ですので、
災害対策本部、災害警戒本部に準じた形で今の組織もありますので、例えばそういった道路とかそういう面に関して、その目的に応じた所管部署が現場には出向くというのが一番の方法だと思っております。 ただ、そういったことがすぐ行けない場合については、先ほどから言いますように、連絡がありましたら職員のほうがその現場に行って代行なり、受けた現場を確認していくというのがやり方だと思っておりますので、もしそういった形で現場のほうに即行けなかったのであれば、おわびしなければならないというふうには思っております。 ですけれども、先ほど言うように、防災基地対策課の業務としましては本部業務が一番メインでありますので、対策課の職員がすぐそこに行って、本部の業務を離れるということだけは避けたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) 私は誰がどの課というのを指示する立場でもないし、そういうことは言わないんですけど、要するに災害が起こったときには、やっぱり二次災害とかいろんなことを考えます。この道路においても、1回でぼこっと行っているわけじゃないと聞きました。最初は通れると思って通った車が無理になって、そこでもまた二次災害があって崩れてきて横になったというふうに聞いていますので、やはりせっかく西海市地域防災計画の中に落とし込んでいる34ページ、7、宅地の災害予防対策、(2)対策の目的、「大地震や豪雨等の
自然災害により、宅地が大規模に被災した場合に適切な応急対策を講じて、二次災害の軽減、防止並びに、被災宅地の円滑な復旧に資することを目的とする」と、こういうものではいいように書いているんですよ。 そしてまた、32ページ、防災上の重要な建物、ここに具体的には防火水利とかは書いてないんですけど、やはりそういう重要な建物だと私は思います。構造物だと思います。誰でもいいんですよ。やはり、どうですか、市民大丈夫ですかとか、行って、そこでタンクがあるやっか、水はたまっておるとかなというのも、やっぱりすぐ確認して、いろんなことが起きたときにどうするか、こうするかというのはそれは防災基地の対策でいいでしょう。でもやはり、そういう動きが遅いです。できるだけ寄り添ってやってほしいと思います。いかがですか、市長。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) おっしゃるとおり本当に市の職員が行ったと思うんですよ。行っていると思います。 ただ、二次災害ということが今ありましたけども、その二次災害を起こすような恐れがあるときというのは、やはりあまり動けないということもございますし、そういう視点で今おっしゃられたということじゃないと思うんですが、おっしゃるとおり、いろんな市民の皆様がお困りのときには、速やかに対応していくというのが原則であろうということは、その基本的な考え方は同じでございます。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) ちょっと時間もないので、書画をもう一回お願いします。 ここら辺も、西海町の河川域の裏山が崩れてちょっと--これは16日ですが、後日、ちょっと下からカメラを撮ったら、大体--ドローンで市のほうも行かれているということで、残っていると思うんですけど。やっぱり、例えばさっき二次災害で行ったら、やっぱり今1台しかドローンがないと言っています。オペレーターも数少ないと言っていますので、そういう今後の防災とかにも役立つためにドローンとかの導入のお考えはいかがでしょうか。オペレーターの増設とか。書画いいです。
○議長(
宮本一昭) 山添
総務部長。
◎
総務部長(山添秀士) ドローン等については昨年から操作技術も含めて、大村にあるナークのほうに、研修には行かしております。ですので、今後こういった災害等にも十分利活用できますので、操作技術も向上できるように研修等も増やしてまいりたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹) ドローン等の活用でございますが、農林課、それから建設課のほうも取組を行っておったと思います。また農林課の事例で申し上げますと、先般の先ほどの横瀬地区の災害の復旧の件でお話がありましたけれども、あのときもドローンを活用して、上空からの写真を撮影し、昨日の農林水産副大臣の災害視察の対応等も行っておるところです。ですから、今後ともドローンの活用は十分、必要であると考えております。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 14番、戸浦善彦議員。
◆14番(
戸浦善彦) ありがとうございます。先ほどの場所も裏が農地になっていて、なかなか今、急傾斜のほうでも難しい、治山でも難しいところというお話が続いておりますが、ぜひ、どうか前向きに、近くには水道施設もございますので、要望は余り言いたくないですが、何らかの対応をしてもらいたいとお願いします。 最後にちょっと、お時間をいただいて、8月27日の地方紙に、今回の災害についての記事がありました。読ませていただきます。「降り続いた先日の記録的な豪雨災害で、西海市西彼町では用水路で70代の女性2人が亡くなった。このうち1人は民生委員で私の友人だった。友人は元看護師で、かつての同僚でもあり、登山などでも一緒に出かけた。町内にはどれくらいの人数の独り暮らしの人がいるだろうか。高齢者率が高いと言われるが、独り暮らしの高齢者にどのような支援策を施されているだろうか。2人の貴い命、災害が起こった日から日数がたつにつれ、
災害対策の在り方について深く考えるようになった。住民の皆様も今回の災害を悔しく悲しく胸が張り裂ける思いだろう。今後は、市や福祉団体、警察、消防団などの方々が横のつながりを持って連携し、災害についてもう一度考え、川の氾濫や崖崩れのおそれがある箇所の見回りなど、災害防止策を強化すべきだと考える。普段は静かな西海市、今回の災害が起こったことを私たち市民はどう捉え、これからどんな対策を取っていくのかが市外からも注目されると思うと」。ありがとうございました。
○議長(
宮本一昭) 戸浦議員、時間が来ました。 これで戸浦議員の
一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。13時10分まで。 午後0時10分 散会 午後1時09分 再開
○議長(
宮本一昭) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、12番、平野直幸議員の質問を許可します。 なお、12番、平野直幸議員の
一般質問において、資料を配付し及び資料を映写しての質問を許可していますので、報告します。12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) 〔登壇〕改めましてこんにちは。
一般質問をさせていただきます平野でございます。創生会所属でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 3日間続いた
一般質問の中で、同僚議員の皆さん方から、秋雨前線の通過に伴う市内の貴重な人命が損なわれたこと、損傷されたことについてお言葉がありました。私も質問の項目に災害を挙げておりますが、こうした思いの中に本当に哀悼の意を表しますとともに、それぞれ貴重な財産等にも被害をもたらされた方々に一刻も早い復旧を祈念申し上げるところでございます。日常を取り戻すことをご祈念しながら
一般質問に入らせていただきます。よろしくお願いいたします。 あらかじめ通告をしております項目に沿って、まず申し上げたいと思います。 1項目めは、災害
復旧工事についてでございます。 本市では令和3年秋雨前線の猛威によって、これまで経験したことのないほどの豪雨が発生をし、道路、河川、田畑等に甚大な被害を被りました。何より被災した道路、河川、田畑は一刻も早い復旧が待たれるものでございます。これらの
災害復旧にあっては、市役所の総力を傾注して対応していただきたいと、最初にご期待を申し上げるわけであります。 さて、今回は過去の
被災箇所で再び災害が発生したこと、市民生活の面からはライフラインが断絶されたこと等について十分な検証が必要であると私は考えております。これ以上災害を拡大させない、また、再発予防の観点は重要な災害対応のコンセプトであるというふうに思慮いたします。 そこで、
災害復旧は原形復旧が原則であることは私自身も承知をしておりますが、早急な市民生活の回復及び工事施工に予防という施策を追加する提案を含めたことについて考えてみたい。以下について市長のお考えを賜りたいと思っております。 1点目は、市民生活を回復するために速やかに応急的な仮設工事ができないか。仮工事としておりますが、そうしたことであります。 2つ目は、
災害箇所の状況に応じた復旧期間短縮の工法が検討できないか。これまでやったことに対して、新たに復旧工法の検討を問うているわけであります。 3つ目には、再び災害が発生した箇所を含めて、災害
復旧工事の工法そのものに係る検討はどのように進めていく考えかということでございます。 質問事項2つ目は、観光政策についてお伺いしております。 観光振興計画の上位に位置づけられている第2次西海市総合計画の146ページの中には「魅力ある地域資源を活用した観光業の振興」を目標に掲げ、基本政策方針の後段には「観光資源を面的・有機的に融合させるとともに、近隣市町と連携して広域観光ルートを造成し、交流人口の拡大を図ります。」と、このように記されております。 そこで、本年度は先ほど申し上げた西海市総合計画の前期基本計画の最終年度に当たります。この中で重要と考えております観光政策の課題として、以下のことについてお伺いをしております。 1つは、まずもって観光振興計画の策定でございます。そして、その時期でございます。これについてお伺いします。 2つ目は、観光地の中で、非常に貴重な観光地として対外的にも評価が高い七ツ釜鍾乳洞公園一帯の整備方針についてでございます。 3つ目は、これも公園化しておるわけですが、ここに来て、若者等を含めて非常に観光客が増えつつございます伊佐ノ浦公園の整備拡充についてでございます。 質問事項3としまして、西海市史の編さんについてでございます。 旧町時代は町史ということでございましたけれども、今回、西海市の歴史の市史であります。 本市は新市発足から17年目を迎え、西海市としての歴史的事象も積み重なり、これを記録すべき時期に来ていると考えます。 そこで、西海市史の編さん発行について所信を伺います。 1点目は、西海市史編さんの準備室が必要と思うがどうかということであります。 2つ目は、編さん委員会も当然それに向けて編成する必要があろうと。この設置が必要と思うがどうかということであります。 発行に当たってでございますが、例えば、ふるさとの西海会が関東、関西にございますが、そうした方々等も含めて、
ふるさと納税にご協力いただいております。 そこで、発行財源としてはかなりの金額に上るというように思いますので、このあたりから基金を設置されて、これを使っていくという方向性はいかがかということでの3点目でございます。 ご答弁よろしくお願いをいたします。ご答弁をいただいた後に再質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 それから、議長にまたご許可をいただくことになると思いますが、1項目めの
災害復旧のところについては、私も同僚議員の質問と関連した項目を一、二点お伺いすることをそのときにまた申し上げますので、よろしくお願いしておきます。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 答弁を求めます。
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) 〔登壇〕平野議員の1問目、災害
復旧工事の対応についてのご質問にお答えいたします。 まず、1点目の応急的な仮工事ができないかとのご質問ですが、8月11日からの豪雨により、市道41路線、44箇所、林道2路線、3箇所がのり面崩壊等により被災して通行困難となりました。このため、
被災箇所のうちから比較的利用が多い路線や迂回路がない路線については、土砂の除去や倒木伐採で対応可能な箇所は地元建設業者や市職員にて応急工事を行い、市道14路線、14箇所、林道1路線、1箇所で車両通行が可能となっております。 しかし、被災規模が大きく、仮復旧も困難な箇所につきましては、今後、公共施設等
災害復旧事業などを活用し、早期復旧に努めてまいりますので、地区の皆様におかれましては何とぞご理解いただきますようお願いいたします。 次に、2点目の状況に応じた復旧期間短縮のための工法の検討についてのご質問ですが、被災した箇所で公共施設等
災害復旧事業を活用する場合は、災害報告をはじめとした所定の手続を経て、災害査定により事業認可を受け、その後、工事発注となることから、期間を要することをご理解いただきますようお願いいたします。 なお、今回は
被災箇所も多いため、測量設計業務を外部委託することで申請書類作成期間の短縮を図り、できるだけ早く災害査定を受けられるよう準備しております。 復旧する際には原形復旧を原則とし、道路構造令や各指針等に基づくとともに、経済性を考慮した設計を行わなければ事業の採択が認められず、したがって、工期短縮を目的とした工法を取り入れることは工事費の増加につながるおそれもあり、厳しいものがありますが、早期発注に努め、早期復旧を図ります。 次に、3点目の災害
復旧工事の工法の検討についてのご質問ですが、議員ご指摘のように、8月11日からの豪雨による
被災箇所には、昨年度の梅雨前線豪雨にて被災した市道1路線、1箇所、林道1路線、2箇所が含まれております。 これらの箇所が被災した主な理由といたしましては、雨量が非常に多かったということが考えられます。長崎県河川砂防情報による総雨量を見ますと、大瀬戸町瀬戸板浦郷において、昨年度は7月4日の降り始めから7月13日までの降り終わりまで538ミリが記録されております。今回は8月10日から8月18日までの間に942ミリが記録されており、単純に比較できないところもありますが、想定できない雨量が今回の原因と考えております。 これら大規模崩壊箇所につきましては、地質調査を含めた測量設計業務を外注し、調査結果に基づき復旧工法の比較検討を行い、適切な復旧工法の選定に努めてまいります。 また、同じく林道や農地・
農業用施設の被害
復旧事業につきましても、県や設計業者、大規模な
被災箇所につきましては九州農政局の地質調査官のアドバイスを受けるなど、被災原因の究明を行い、適切な復旧工法の選定に努めてまいります。 次に、2問目の観光政策についてのご質問にお答えします。 まず、1点目の新たな観光振興計画の策定概要と策定時期についてのご質問ですが、西海市観光振興計画につきましては、県が昨年度、令和3年度から5年間を計画期間として策定した長崎県観光振興基本計画や、今年度策定予定の第2次西海市総合計画後期基本計画との整合性を図りながら、主に5つの基本施策で構成したいと考えております。 まず、1つには、認知度の向上であります。例えば、新しい文化の発信の場となっている雪浦地区、体験メニューを提供する無人島田島など、話題性のある本市独自の素材や情報を定期的にマスコミ等に発信する取組であります。 2つ目は、宿泊需要の開拓で、大規模な宿泊施設が少ない本市にとって、農林漁業体験民宿は貴重な観光客の受入れ施設であり、関係団体と連携したキャパシティーの拡大への取組であります。 3つ目は、観光消費額の拡大で、さいかい丼フェアなどの大きなイベントや新たなご当地グルメの開発をきっかけとして、さらに市内を周遊していただけるような観光ルートをつくり、観光消費額の拡大につなげる取組であります。 4つ目は、観光を牽引する産業の育成で、観光施設や宿泊施設などの収益を向上させるため、各種セミナーや観光ガイドの育成により、質の高い観光地の形成を目指す取組であります。 最後、5つ目は、魅力ある観光施設の整備で、キャンプ場におけるオフシーズンの集客促進や、老朽化した観光施設の計画的な改修を推進し、観光客のさらなる誘致への取組であります。 こうした施策を柱として、今回、新たに令和4年度から5箇年を計画期間とした西海市観光振興計画の策定に向けた準備を進めてまいります。 次に、2点目の七ツ釜鍾乳洞公園一帯の整備方針についてのご質問ですが、当該公園一帯はかつてはテーマパークとして多くの観光客でにぎわい、観光ホテルの運営もなされておりましたが、平成19年9月に閉園し、老朽化した施設の一部は今なお残ったままとなっております。 これまで地区からの要望をはじめ、昨年12月の産業建設常任委員会では、ホテル等の建物を撤去し、芝生広場にすれば、子どもが走り回るすばらしい公園となり、人が集まるのではないかというご意見もいただいたところであります。 まずは、公園一帯の景観を損なっている老朽化した建物を計画的に解体撤去し、整備しやすい環境をつくり、地元の方々のご意見を伺いながら、今後どう利活用していくか、検討してまいります。 最後に、3点目の伊佐ノ浦公園の整備拡充についてのご質問ですが、当公園につきましては、平成8年10月に開設し、コテージ7棟、バンガロー6棟などを備えた本市有数の観光施設であり、来場者は年々増加している状況であります。 特に、昨年8月頃からはコロナ禍においてキャンプの人気が高まっており、1箇月で約1,400人のキャンパーにご利用いただくなど、前年同月の約3倍となる月もありました。そのため、屋外トイレの利用率が増え、行楽シーズンにはくみ取りの回数を増やしても、なお最大容量に達してしまうことがあるほか、隣接駐車場も不足している状況であります。 これまでコテージ、バンガロー等の建物につきましては老朽化による大規模改修工事を実施したものの、屋外トイレの容量不足や近隣駐車場不足の課題につきましては今なお抜本的な改善には至っていない状況であります。こうした中、屋外トイレにつきましては特に喫緊の課題と捉え、トイレの横にタンクとポンプを新設し、最大容量に達する前に既設タンクへ送るなどの方法を検討しており、現在、
専門業者へ相談しているところであります。 また、キャンプ広場の隣接駐車場につきましては、コテージ用7台分、バンガロー用6台分を含め、43台分と限られているため、行楽シーズン等、来場者が多い時期は、一旦荷物等を下ろした後、ヘリポートの周辺駐車場などをご利用いただいており、現在のところ最大120台程度の駐車が可能となっております。 今後は管理用道路端の木陰スペース等、テントから近い場所に駐車できるような対策を講じるなど、さらなるサービス向上に努めてまいります。 以上で答弁とさせていただきます。 なお、3問目につきましては教育長から答弁させていただきます。
○議長(
宮本一昭) 渡邊教育長。
◎教育長(渡邊久範) 〔登壇〕平野議員の3問目、西海市史編さんについてのご質問にお答えします。 まず、1点目の西海市史編さんの準備室が必要と思うがどうかとのご質問ですが、市史を編さんする場合、過去の文献の整理、確認など、相当な時間と大きな事務量が見込まれることから準備室の設置は必要と考えますが、設置が困難な場合には、少なくとも市史編さんに係る専任職員の配置は必要と考えております。 次に、2点目の編さん委員会の設置が必要と思うがどうかとのご質問ですが、市史の発行に当たっては、歴史や文化、民俗だけでなく、地質、地形、生物など、幅広い分野の専門家の意見をいただきながら編さん作業を進めていく必要があるため、編さん委員会の設置は必要と考えております。 次に、3点目の財源確保として
ふるさと納税を活用した基金の設置が有効と思うがどうかとのご質問ですが、
ふるさと納税の使い道の一つに「誇りあるふるさとを伝えよう」という選択項目があります。この項目を選択していただいた寄附金を市史編さん事業に活用することは適切な利用方法と考えておりますので、関係部署と協議、調整を行い、ふるさと西海応援寄附金基金を活用させていただきたいと考えております。 歴史は過去の出来事や先人たちが生きた日々を通して、現代に生きる私たちに未来へ向かう力と可能性を伝えてくれるものであり、市の歴史を市民の皆さんにお伝えすることは、ふるさと西海市を再認識し、誇りを持っていただくためにも大変重要なことと理解しております。そのため、本市が発足し17年目を迎え、西海市としての歴史的事象も積み重なってきておりますので、将来の市史発行を見据え、後年の編さん作業の負担とならないよう、現段階から資料収集やデータベース化に努めてまいります。 以上、私の答弁とさせていただきます。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) ご答弁ありがとうございます。3項目の中に大変すばらしい回答をいただいたものもございまして、今後ともその取組にはよろしくお願いを申し上げておきたいと思います。 せっかくですから、少しだけ質問項目を深化させてもらえばというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 書画カメラをお願いいたします。 これは大瀬戸町出口線の崩壊現場でございます。8月11日から降り始めた雨で崩壊した後、すぐ情報が入りました。私は8月13日に現地に向かいましたが、そのときも大雨でした。寸断されたというお話がございましたので、現地に行ったんですが、農林課の職員はじめ、区長さん、地元の方も一緒になって、まず手前の段階から倒木の除去作業に非常に労力を費やしていただいておりました。頭が下がりました。本当に市の職員ありがとうございました。 これまでの災害に対する対応と市の職員の考え方は、前向きな部分は少し評価をしたいと思います。少しというよりも、大分評価したいと思います。それは変わってきつつあるなと思います。しかも、地域の方と一緒になって、まずは何から先にすればいいかという段取りについても非常に苦労されたわけでしょうけれども、取り組んでいただいているということでございます。 そこで、褒めておきながらあれなんですけれども、雨がやんでから2回目に現場に行きました。どういうことなのかなと。昨年、
災害復旧をして、そして出来上がった、これはなぜかなと思ったところ、皆さん写真で見て、ちょっと小さいんですよね。カラーコーンの下のほうに白っぽく写っていますが、ここは旧道のコンクリートブロックなんですよ。ここにコンクリートブロックの部分が見えているというのは、これから山側は前の既設道路があって、かつ道路幅を広げるために盛土をして一旦造られたものが災害前の道路だというふうに判断いたしました。私は素人ですけれども、そうじゃないかなと判断いたしました。 そうすると、問題はここからなんです。冒頭申し上げておりますように、この
災害箇所の--総合的に申し上げますけれども、まず、なぜかというのを考えたときに、水が入ってくる部分があったのではないか。とてつもない降雨量ですので、少しでも隙間があると、そこを狙ってまいります。こういう耐圧が違う、地の圧力が違うところから入ったとするならば、災害の発生が相当ここに集中してくるんではないかなと思います。 外側、山側に白く見えておりますけれども、それは側溝です。側溝には幅を確保するために蓋が入っておりますので、そこも普通の場合は通行可能です。今、復旧されているのは、山側をさらに切り取って、そして、このカラーコーンのところを、道路でいう端にかなり余裕を持ちながら、何とか普通車が通れるようになっております。そういう部分は、切れる山部分がそこにあったからよかったのかというふうに思っておりますが、こういう現場を考えたときに、次にやろうとしたときに、そこに流れ込むであろう、集中するであろう山水、道路の水、表流水、こういったことについて工夫をする必要がありはしないかなというのが、今回、再点検のところの主なところでございます。 今見られて、何か検証して今後の方向性を検討しつつあるということであれば、そのあたりについてコメントがあればご答弁いただければと思います。
○議長(
宮本一昭) 江口
建設課長。
◎
建設課長(
江口秀樹) 市道出口線においては、昨年度、災害
復旧工事で復旧した箇所でありました。今回の8月11日からの豪雨の際にも、昨年度復旧した箇所でありましたので、職員のほうで12日に一旦確認し、路面のひび割れが発生していましたので、水が入らないよう土のう等を並べ、増破防止に努めましたけど、写真のとおり被災したという形になっております。 この出口線の箇所につきましては、合併前後の時期に改良された区間におきまして補強土壁で盛土され、拡幅された箇所になります。改良当時の資料等が残っていませんでしたので、詳細な内容は把握していなかったんですけど、今後、今回の
災害復旧に当たっては地質調査等を再度行い、
災害復旧の工法について再検討させていただくところです。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) ぜひそこはそれで取り組んでいただきたいと思いますが、今、1項目めの3点目で話を進めているところでありますけれども、やはり写真でも分かりますように、水の流れのすみ分けというか、山になっているところは左のカーブのところなんですね。カーブのところからカラーコーンのほうに水は流れてくる、そういう傾斜です。したがって、要は山の上から流れてくる水と地表面に降った水とのすみ分けの中で、側溝に入り切れない部分が道路を流れるということになったんだろうと思うんです。やはりこの
災害箇所じゃなくて、今言う崩れていない奥のほうの水切り。昔、私たちが小さい頃は野よけということをよく言っていましたけれども、山側とか畑側を水の流れを分散するために、あるいはそっちのほうに行かないために野よけを切る、水を切るという感じですが、そのあたりを含めて今回点検をするのが重要になってくるんじゃないかなと思うんですが、その野よけ、水切り、そういうふうなものは
災害箇所の限定的な復旧箇所からちょっと広がってまいりますね、検討する部分。そのあたりについていかがお考えでしょうか。
○議長(
宮本一昭) 江口
建設課長。
◎
建設課長(
江口秀樹) 平野議員が言われているのは、横断側溝とか、そういった事前に
被災箇所に行かないように水の対策ができないかということかと思います。
災害復旧については原形復旧なので、その中に入れることはできないと思いますが、再度被災しないような工夫ということで、そういった検証も取り入れていきたいと思います。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) ありがとうございます。災害が発生をしたときに、これまでと同じ視点で原形復旧のみでやってまいりますと、次の災害予防といいましょうか、火災でいえば火災予防という災害予防の観点から考えると、今、課長からご答弁いただいたものが加わっていくことによって、極力災害は防止されていくんではないかなというふうに現地が証明しておりますので、そういうことで、ぜひとも一般財源は投じてでも、災害防止をする関連工事として、災害予防というところに視点を当てて対応していただきたいなというふうに思いますけれども、この辺、これまでの災害と違った感覚のものが出てくるという視点になりますので、市長のお考えをお聞かせいただければと思います。
○議長(
宮本一昭)
杉澤市長。
◎市長(
杉澤泰彦) これから同じ地点の
被災箇所ということで、災害査定の中で国交省との協議ということになっていこうかと思います。私も素人でありますので、その協議の中で、まずそういう協議が可能なのか。そして、できると同時に、水抜きという工事が認められるのかというようなところも踏まえまして、それも考えていかないといけないんじゃないかと思っております。 林道のほうも同じ場所の災害がありましたけれども、やはり水抜きというところも当然考えられるんじゃないかなと思いますので、そういうところはこちらのほうで主張できるものは主張していきたいと思います。そういう関連で、部長のほうでその見解をお答えしたいと思います。
○議長(
宮本一昭) 野田
建設部長。
◎
建設部長(野田章則) 今、市長の答弁にもありましたように、議員提案の横断側溝とか、要は
災害復旧区間以外の工法については抱き合わせて発注すると。当然その分というのは市の持ち出しになるかと思いますが、それを実施することによって大きく効果があるというふうに判断された場合には積極的に取り入れたいとも考えます。 なお、今映っています災害の件なんですけど、路面上で映っているのは昨年の被害とほぼ変わっていません。どっちかといったら去年よりも崩れ方は小さいのかなという感じはしました。ただ、昨年と違って、この路面から下に盛土があるんですけど、盛土の下に、さっき江口課長が言いましたが、補強土壁というものがありました。昨年の災害では、その補強土壁はまだ健全な状態でした。補強土壁の上の土羽の盛土だけが壊れたということで、昨年度はそれを復旧したということなんですが、今年度はやはり想定を上回る雨により盛土が飽和状態になって重量が増した。それと、議員が言われるように、ちょうど既存の旧道の部分と盛土の部分、そこに恐らく地下水が浸透して、重たくなって、下の補強土壁もろとも落ちたんじゃなかろうかというふうには推測しております。 詳細につきましては、今後発注していきます測量と設計、その辺で解明していきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) ぜひともそういう災害を予防する観点からの関連工事というのを今回の教訓として将来に生かしていただきたいなと思っています。 写真の山側といいましょうか、今使っている道路側の山のほうなんですけど、かなり急傾斜ですよ。上ってみようかなと思うんですけれども、30度以上あります。ですから、簡単に上れるもんじゃないんですが、高さもそこそこあります。山次第によっては、この山の所有者さんのご理解をいただいて、中腹にもし集中的に上から流れてくるものを横に切ることができれば、山地の野よけというのを昔の人たちは共同で造っていた経緯もあります。これに野よけが似合うかどうかは別なんですが、その辺を含めて検討していただきたいなと。いずれにしても、集中的な水を切るというか、分けるというか、そういう工法を新たに検討していただきたい、このように思います。 歴史ということで考えますと、今から考えれば、64年前には諫早大水害が発生して、相当の生命、財産が失われました。かつ今から39年前には長崎大水害が発生をしました。これも物すごいものでした。57災長崎大水害、こういう言い方をするんですが、これからいくと雨の降り方は、今回は匹敵はするけれども、そこまではなかったかなと思います。神浦川とか雪浦川とかの氾濫状況も見ると、長崎大水害ほどまで集中していなかったかなと思いますが、しかし、前回の線状降水帯が原因によります集中豪雨、これは本当に今回まれな
災害箇所が発生したということですので、繰り返しますけれども、
災害復旧に当たっては関連工事を視野に入れて、ある年は一般財源を投じたことによって貴重な財源を投じますが、長く見ると、それがそこの地域の災害の再発予防になった、こういう局も今回のときに点検をしていただいて取り組んでいただきたいということを申し上げておきたいと思います。 書画カメラは結構でございます。 もう一点、議長にご許可いただいてお話をさせていただきたいのはビレッヂ西海の件でございます。よろしゅうございましょうか。
○議長(
宮本一昭) はい。関連がありますので、許可します。12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸)
災害復旧という形の中で質問取りをしておりますので、お許しをいただきまして発言させていただきます。 同僚議員から現地写真を使って、そして、早急な復旧をということでございました。市としてもあらゆることを検討して、前向きな方向性を見いだそうという努力をしていたことは、私も自分の席から聞いていてうかがえました。ぜひとも前向きな姿勢をお願いしたいと思います。 ただ、約1箇月も我慢していただいております。そこで、これがなるべく短い期間に復旧が必要だということになってくると、実施要綱など市が定める規定、これが1つ。それから、それを動かそうとする予算、財源、これが1つ。これは重要なことだと思います。そこで、要綱等の見込みの制定時期、かつ予算の編成をして議会に出してくれる時期、こういうことについてお伺いをしておきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
宮本一昭) 松川副市長。
◎副市長(松川久和) まず、ビレッヂ西海の私道の問題につきましては、これは現在、私道でございますので、基本的には地域の方、管理組合がございますが、そこで市の認定できるレベルまでの工事をしていただく必要がございます。ただ、現状を見ますと非常に規模が大きゅうございますので、市におきましては、他市にございますような
支援制度を今研究しております。 それと、予算につきましては、その要綱をつくりながら次の議会に上程させていただく形になろうかと思います。ただ、先ほども
一般質問で答弁いたしましたように、当面の通行確保、これを何らかの形でできないかということを内部で検討させていただいているところでございます。私道ということでございますので、なかなか市が手を出しにくい部分でございますが、市民生活を守るという人道的見地から何らかの対策ができないかということを検討しているところでございます。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) 時期について、次の議会という時期が出ましたけれども、12月議会で上がっては、とてもじゃないけど、地域住民の人たちはご高齢の方もいらっしゃるし、いろんなバキューム車の問題やガスの問題を含めて、ライフラインが閉ざされておりますので、それは時期的に私の立場としては認められないんじゃないかなと。つまり一刻も早い臨時議会などを準備していただいて、これだけ議会側は、各議員たちも見て市に対応を求めているということですので、これはやっぱり早急な編成時期が必要だろうと思います。 それからもう一点、副市長から通れるだけの対策を先にやると言われましたが、どこに発注するにしても予算が必要でしょう。ですから、その段階から使うわけですので、きっちりその辺を見通して補正予算を上程されて、そこの中で議決をし、議会もその状況に投じることを議決するという形を構図としてつくられることがやり方としてよろしいんじゃないかなと思うんですが、いかがですか。
○議長(
宮本一昭) 松川副市長。
◎副市長(松川久和) 当面の通行確保のための工事、これは道路整備とは違いまして、応急の対応でございます。これは通常、市道が今回の災害でも壊れましたとき等は応急対策を行っております。その場合は、予算が足りなければ予備費を充当するということもございます。それと根本的な道路整備とはこれを切り分けまして、根本的な道路整備については市が直接手を出すすべが今ございませんので、これについては新しい支援するための制度をつくって、これは次の定例会に出させていただくということになろうかというふうに思っております。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) 分かります。抜本的な政策については切り分けてやる。私も今やってほしいのは応急です。まず、応急に絞って言いますので。応急に絞っても予算を使うわけですので、それは予算編成という補正予算を組んでやらなくても大丈夫ですかということなんです。 しかも、もう一点いいですか。その12月というのは、ちょっと私その分は、もしもう一回12月と言うなら再度言いますよ。
○議長(
宮本一昭) 松川副市長。
◎副市長(松川久和) すみません、私の説明の仕方が分かりにくくて失礼しました。 応急の通行確保、これは現計予算、または予備費を充当して応急の対策を施します。それと、抜本的な工事につきましては市が手を出すことはできませんので、当面の通行確保は大型の土のうとか、そういったものでもって、また、これは地元で解決していただかなければいけませんが、民地の用地を使えるように、これは地元でお話合いをいただき、用地提供していただく必要がございますが、そういった通行確保の対策はできるだけ速やかに、これは現計予算、予備費を使ってでもやる必要があると。それと、根本的な工事は市が今手を出せないので、これは新たな制度をつくらなければいけないという意味でございます。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) くれぐれもその部分については応急的工事を先にやるということで理解いたします。ただ、これは公的な費用を応急であっても投じますので、公的である、しっかりと根拠を持って対応していただきたいなと思います。そこだけはぜひよろしくお願いしておきます。 では、次の項目に入ります。 観光施策でございますけれども、観光振興計画は一応策定するというお答えをいただきましたので、ありがとうございます。それはぜひともその方向性で進めていただきたいというふうに思います。 やっぱりその計画をするに当たっての視点というか、どういう計画書になっていくかというのはポイントがあると思うんですね。そういう場合に、この計画はどういう位置づけであるかというのと、それから、ご答弁を市長からいただきました。現在こうでありますよという現状と先に向けたどういう課題があるかというのを初めにしっかりと押さえながら、そして、これからの基本方針と展開はこうしていくんだよという行動計画みたいなものが必ず入ってこなければいけないだろうというふうに思っております。 それで、これまでずっと言いつながれてきたルート等々の中で、長崎から外海を使って西海に入るルート、あるいは長崎から大村湾を西海市内へ上ってくるルート、それから、佐世保から入ってくるルート、そういう観光ルートを想定しながらこれまで観光アクションプランをやっておられましたけど、今度は基本計画になりますから、しっかりとやっぱりルートも表示をしながらやっていただきたいなと思います。観光振興計画はぜひつくってください。ありがとうございます。 それから、七ツ釜鍾乳洞公園一帯の整備方針についても、家屋等の解体から先に進めるというお話でありましたので、ここはご答弁いただいたもので私は了解いたします。 それで、中にはやっぱり私有地が整理できずにまだぽつぽつとございます。よって、その私有地も一体的に連担させる芝生公園とか、仮にそうするなら、ぽつっとそこだけ空いてしまうような地図状態でありますので、この購入等についても地元の了解をいただきながら進めていただきたいなと思うんですが、そういうことの考え方はいかがでしょうか。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹) ただいまのご質問にお答えいたします。 議員お話しのとおり、駐車場一帯の中に個人が所有されている土地が存在をいたします。市としましては、地権者の方にご相談をしながら、もし可能であれば譲っていただいたほうが、議員おっしゃるとおり一体的な整備というのも可能になってまいりますので、そこは前向きに市としての取得ができないかというところを検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) 地元の有志の方々が、鍾乳洞の洞内観光のみでなく、周辺の春、秋を通じて花をテーマにイベントをやっていただいております。お話を聞きますと、春、秋を含めて1回8,000人ぐらい、合わせて年に1万6,000人ぐらいはおいでいただいているというお話であります。今、鍾乳洞の洞内に入っていただく方々が3万人弱なんですよね。こういう方々と花と洞という形、あるいは化石と鍾乳洞、花、こういう形。芝生ができると、やっぱり緑という部分の中で、あの一帯に包まれる空間というのはとても健康、リフレッシュに対してもすばらしいところだと思います。どうぞ里山でいう天然記念物を介した一帯のさらなるリニューアル化をさせた形で、先ほどいう観光ルートにのせていただきたいなと思うので、よろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 それから次に、伊佐ノ浦公園のことでありますけれども、本当にご答弁いただいた中で、私がやっぱり注目しなければならないのは、くみ取りのトイレの問題だと思うんですね。 5月に聞きました。5月1日に1回、3日に1回、5日に1回、こういうふうにすごいときにくみ取りに来ていただかなければお客さんの利用をはけないというか、そういう状態です。これはやっぱり以前と違って、非常にキャンプするお客さんが増えている。それから、コテージとかバンガローは箱物ですから、これ以上は入れないというか、一定の収容能力がありますから見込みが立ちますけど、キャンプはある程度空いていれば自由に--非常にこのキャンプが伸びているんです。平成30年に7,900人、令和元年ぐらいまであったものが、令和2年で9,400人にキャンプは伸びている。こういうような利用実態もあるということは、トイレの問題は大至急検討する必要があります。 先ほど言いましたように、またちょっとの小手先だけやると、くみ取りばかりしておかなければいけない状態になるんです。水源地ですので、下に放流できないという実態はありますけれども、自然蒸発散型とか、そういったものでしか無理でしょう。機能性の高い、いいものは当初はお金はかかると思うんですよ。伊佐ノ浦ダムは、よそから来た人たちの立ち話を聞きますと、こんなに緑ばっかりに囲まれたところはないと言うんですよ。どこかに行けばコンクリートの建物が見えるか何かなんですけど、あそこに来れば本当に山の中に入ってきてすばらしい、こういう言い方をしますので、ぜひトイレ改修は力を入れて、今答弁いただいたもの以上のものを整備していただきたいなと思います。いかがでしょうか。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹) トイレの件でございますが、今現在、
専門業者さんのほうを通じて、市のほうでもいろいろと研究をいたしておるところでございます。議員おっしゃるとおり、せっかくやるのであれば、そこでうまくまとまるようなやり方をしないとということは当然私どもも考えておるところでございます。利用者ができるだけ不便な気持ちにならないように取組をしていきたいと思います。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) 物すごくお客さんが多いときには、周りの周回道路といいましょうか、要するにヘリポートのあるところから先、あの一帯にも置けない。それで、キャンプ場の場内にも置けない。そうすると、道の片側に結構止めてあるという状態ですので、くれぐれもその状態をつくる場合は全体のコンセプトをしていただきたいと思います。 1つだけ、私も行政にお世話になった関係で、保安林改良関係の仕事も一緒に県にお願いしてやらせていただいたんですが、伊佐ノ浦ダム周辺の地のつながり、続いたところの保安林の作業許可をいただいて、要するに森に親しむ、よく言う森林の再開発とか再利用になるんですが、そういった方向性での保安林のほうに利用の面積を広げていく考え方も一つにはあるのではないかなと思っております。これは所有が西海ブランド振興部になるのかな、林野かな。そういう検討ができないか、よろしくお願いします。
○議長(
宮本一昭)
辻野西海ブランド振興部長。
◎
西海ブランド振興部長(
辻野秀樹) ただいまのご質問にお答えいたします。 保安林を活用した計画についてでございますが、保安林につきましては、かなりいろいろな細かい制約とかもあるようでございまして、当然、森林管理署あたりと県とか協議をしながら進めていきたいとは思っておりますけれども、以前も保安林、少し伐採などして駐車場スペースとしてできないかという検討をした経過もございますけれども、その時点では、やはり保安林の伐採というのは難しいものがあるという経過もございましたので、そこは法に触れることは当然できませんので、しっかりと協議をしながら、様々な取組可能かどうか、検討をしてまいります。 以上でございます。
○議長(
宮本一昭) 12番、平野直幸議員。
◆12番(平野直幸) 保安林とあまり怖がらないでくださいよ。普通の森です。水源を守るために地目として指定されたものですよ。だから、有益性があって、森に親しむものに一部利用させていただく。散策道なんて全然問題ない目的ができると思います。それはぜひ県に最初から相談をしていくという形でやれば、そんな乱開発をするから保安林と言ったらちょっととても駄目ですけど、ぜひこの辺は森に親しむ伊佐ノ浦公園の利用者が使えるようにやっていくように、ご検討いただきたいと思っております。 次に入ります。 市史の編さんについては、前向きにご検討いただくということでありがとうございます。 私は皆さん方にお配りをしております各旧5町の郷土史を見せていただきました。一番古いのは崎戸町で、今年で43年、空白がございます。中には西海市の全体も、今考えたときに、大島大橋が平成11年に完成して通過したことも、どこにも書き物はありません。平成17年、西海市が発足、合併したことも、どこにも書き物はございません。こういった事象を早くから準備をしてやらないと、大島町は9年間かかっているんです。それから、大瀬戸町も5年ぐらいかかっていますね。これぐらい期間を要します。 したがって、準備ばかりすると、また事が成り立ちませんけれども、作るぞと決めたら、ぜひその方向性に向かって、貴重な学習資料にもなります。これは観光にとっても大変貴重なものです。ですから、こういうまちの歴史というものをしっかりと編集していただいて、後々の次世代に残せる歴史資料というのを完成していただきたいなと思っております。どうぞよろしくお願いします。 質問を終わります。
○議長(
宮本一昭) これで平野直幸議員の
一般質問を終わります。 以上で本日の日程は全部終了しました。 次回本会議は、9月13日午前10時から開きます。所定の時刻までにご参集願います。 本日はこれで散会とします。どうもお疲れさまでした。 午後2時09分 散会...